大学入試広報でインスタグラムを活用することができる?その方法とは

少子化や新型感染症に悩まされる昨今、大学入試広報の手段を試行錯誤している担当者も多いのではないでしょうか。すぐに志望者確保に繋がらなくとも、大学名を広く認知してもらうことは大切です。 そこで取り入れていただきたいのが、学生の間でも浸透しているインスタグラムです。。とくに大学入試広報にとっては、ターゲットが若者であるため、インスタグラムの運用は大きな影響を与えます。今回は、大学入試広報が発信するべきインスタグラムのコンテンツや運用方法について解説していきましょう。


この記事は約6分で読み終わります。

大学広報でインスタグラムを使うメリットは大きい

インスタグラムの利用者数は年々増加傾向にあります。国内の月間アクティブアカウント数は2019年3月時点で、3,300万人を突破したことが公表されました。

とくに10代~20代の若者の約6割は、インスタグラムを日常的に利用しています。暇な時にTwitterのような文字だけの簡易な投稿を流し見する人もいれば、ビジュアルが強いインスタグラムで気になるワードを検索する人もいるでしょう。

今まで、大学志望者はオープンキャンパスの機会に大学へ足を運んだり、パンフレットに載っている写真から雰囲気を掴んだりしていました。しかし、現在の若者は、ネットから情報を収集しています。

大学名で検索すれば口コミが表示され、SNSを利用すれば在学生のリアルなスクールライフを覗き見できる時代です。ネットでの認知拡大を軽視する大学は、魅力や強みを伝えそびれてしまうといえるでしょう。大学入試広報でインスタグラムの写真をうまく使えば、若者にインパクトを与え、「地方の大学」を「自然豊かな大学」というイメージに変えることもできます。

目次へ

大学入試広報でインスタグラムの運用方法

これからの時代、広報戦略としてインスタグラムの運用が非常に大きな役割を担うようになります。

テレビや紙面では届けられない情報を、ターゲットに合わせた形で柔軟に届ける姿勢が大切です。ここでは、大学入試広報がインスタグラムを運用する方法について解説します。

インスタグラムのフォーマット

インスタグラムは、静止画と動画どちらも投稿可能です。通常の投稿は削除しない限り、プロフィールのウォールとよばれるアカウントの表示領域内に溜まっていく仕組みになっています。

また、今すぐ伝えたい「この瞬間」を残すためのストーリーズという機能もあります。最大15秒の短い投稿が特徴で、24時間以内に消える仕組みです。24時間経過した後も残しておきたい投稿があれば「ハイライト機能」を利用し、アカウントのプロフィール上に表示し続けることができます。大学の特色や入試に関する案内を、ハイライトに残しておくと目に留まりやすく大変有益です。

また、2020年8月に追加された新機能のリールも、人気のフォーマットとして定着してきました。15秒~30秒の動画を作成し投稿する機能ですが、編集時に好きな音楽やエフェクトを付けられます。また、スロー再生や早送り機能など高度な編集機能が備わっているのが特徴です。

どの投稿にもいいねやコメントを付けてもらうことができます。

ライブ

若者の間で流行しているのが、ストーリーズ機能のひとつであるインスタライブです。リアルタイムで動画の配信ができ、視聴者はライブ中に随時コメントを投稿できます。

ライブを定期的に行うことで、より多くの人の目に触れやすくなります。大学入試広報としては若者のツールを理解し使いこなす手間がかかりますが、大学名の認知にはピッタリの機能といえるでしょう。

例えば、学食や大学内のカフェなど部外者が入りにくい情景を公開してみてはいかがでしょうか。今までパンフレットに載せて届けていた情報を「インスタグラムを活用してリアルタイムで届ける」といった考え方に変えれば、取り掛かりやすいはずです。

広告

インスタグラムでは、ストーリーズやフィードを広告として出稿できます。リンクを付けた広告であれば、URLへの誘導などアクションを促すきっかけ作りに有効です。

大学のパンフレットのみで入試広報活動をしていたときからは、考えられないほど便利な時代になっています。例えば、子どもの進学先を心配した保護者が、たくさんの大学からパンフレットを取り寄せたとします。その数ある大学のパンフレットの中で、手に取って興味を持ってくれるものがいくつあるのでしょうか。

インスタグラムの広告機能を使えば、大学入試広報としてはもちろん、自分たちの大学をまったく知らなかった若者に大学名を認知してもらえる可能性が高まります。

ハッシュタグ

インスタグラムにはハッシュタグ機能が搭載されています。半角のシャープを使って「♯〇〇大学」などと検索すれば、そのハッシュタグを付けた投稿だけに絞って視聴できる仕組みです。

投稿時には最大30個のハッシュタグを付けることができます。大学の広報が公式ハッシュタグを付けて運用を開始することで、在学生からのフォローやいいねが見込めます。たくさんの反応があれば、ハッシュタグ検索の上位に表示されることが増えるため、不特定多数のユーザーに見られる回数が増えていきます。

タグ付け

投稿時にほかのユーザーを紹介できるシステムを、タグ付けと呼びます。タグ付けされた投稿は、そのユーザーのフォロワー達にも届けられるため、拡散効果が期待できます。学生に寄り添った投稿や、学生と共同で企画を考えることで知名度アップを図れるので、ぜひ試してみてください。

目次へ

大学広報でインスタグラムを運用する際に考えるべきこと

実際に大学入試広報でインスタグラムを利用するにあたり、考えておくべきことがあります。
運用開始前の設定が曖昧だと、投稿内容にバラつきが出てしまうので最初に確認しておきましょう。

ターゲットを決める

インスタグラムの投稿では、そのアカウントをのぞいたときに投稿から世界観が伝わります。
届けたいターゲットを絞るために、架空のユーザー像であるペルソナを決めることが必要です。

例えば、「高校二年生で学びたい分野は決まっているが大学は決めかねている人」といった具体的なペルソナを考えておくことで、どのような情報を発信すれば良いか分かります。

投稿を継続する

インスタグラムの投稿内容は、やみくもに思いついたままの企画ではなく「ユーザーが求めるもの」や、「知りたいだろうと先回りした情報」を発信することが大切です。

文字で書くカリキュラムや大学の魅力で、ほかの大学と差別化するのは困難でしょう。パンフレットに載せている写真より、もっとリアルで親しみのある情景を届けられるのがインスタグラムの効果といえます。

投稿時にはトレンドを意識し、目に触れる機会が増えるよう投稿の継続を心掛けましょう。

コミュニケーションを工夫する

インスタグラムの利用者は、見ているだけではなくコメントやいいねでコミュニケーションを取りながら楽しみます。

投稿内にユーザーに問いかける文言を含めたり、アンケート機能を利用したりしてユーザーが親しみやすい雰囲気を演出しましょう。もらったコメントへの返信も忘れないように心掛けてください。

専門業者への相談も有り

大学入試広報にとって、宣伝方法は試行錯誤の繰り返しです。しかし、現在は以前と同じような広報活動では若者の目に届かなくなってきているのが現状です。大学名を知ってもらい、志望大学として意識してもらうのは容易ではありません。

スタディプラスなら、大学入試広報に特化しているためインスタグラムの運用方法についてのご相談も可能です。始め方が分からないなど、なんでもご相談ください。

目次へ

まとめ

大学入試広報の、新しいインスタグラムの運用方法について解説しました。数あるSNSの中でも、とくにインスタグラムは写真や動画といった投稿方法が充実しているため、文字より雰囲気を掴みやすい傾向があります。上手く利用することで、若者の目に触れやすくなるのではないでしょうか。