Twitterの運用方法とは|大学入試広報に使える

大学入試広報を行うツールとして、TwitterなどのSNSを活用するところが年々増加しています。 企業が公式アカウントを運用して広報活動を行うのと同様に、大学入試広報でも活用されてきました。 では、Twitterを運用することで、大学にはどのようなメリットがあるのでしょうか。 この記事では、大学入試広報でTwitterを活用するメリットや具体的な運用方法と、運用をはじめる際の注意点について紹介していきます。


この記事は約7分で読み終わります。

大学入試広報でTwitterを運用するメリット

大学入試広報のためにTwitterを運用することで、さまざまなメリットを得ることができます。新たな広報活動の場としてTwitterが選ばれている背景や、大学が得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここからは、Twitterを運用することで得られるメリットである「気軽さ」、「拡散力」について紹介します。

気軽さ

TwitterなどのSNSの特徴は、手軽に情報収集や情報発信ができるツールとして、幅広い世代にユーザー数が多い点にあります。

とくに10代~20代の利用率が高い傾向にあり、パソコンだけでなくスマートフォンなどからアクセスしやすいことも影響しているのでしょう。

10代のSNS利用率は、総務省情報通信政策研究所が行った令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>によると、約63%となっています。

30代が51.2%、50代が38.3%となっていることと比較しても、若年層の利用者が占める割合が高いことがわかるのではないでしょうか。

以前は、コミュニケーションツールとして使用する頻度が高いものは「メール」が主流でした。

10代では、平成24年度まではメール利用率の方が高かったものの、平成25年度にはSNSの利用率がメール利用率を上回る結果となっています。

出典:総務省情報通信政策研究所「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」

SNS利用率が高まった背景には、スマートフォンの普及が大きな要因のひとつでしょう。

その中でも、Twitterは140文字以内という短い文を気軽につぶやく(投稿する)ことができる点が特徴です。

ターゲットとなる10代ユーザー数が多いことから、大学入試広報のためのツールとして取り入れることで、スピーディかつ発信したい内容を明確に伝えることができる点がメリットだといえます。

拡散力

Twitterは、気に入った投稿にリアクションができる「いいね」機能と、自分のタイムラインにも流すことができる「リツイート」機能があるのも特徴です。

リツイートの機能で反応した場合、自身のタイムラインだけでなく、自分をフォローしているフォロワーのタイムラインにも表示されます。

そのため、リツイート数が増えるほど多くの人の目にとまるため、場合によっては数万単位の爆発的な拡散(バズる)が発生することも少なくありません。

この拡散力をうまく活用すれば、スピーディかつ低コストで大勢の目につく大学入試広報を行えるメリットがあります。
目次へ

Twitterの運用方法

Twitter運用におけるメリットや効果を最大限に引き出すためには、Twitterの特徴を活かした運用方法を確立することが大切です。

ここからは、大学入試広報でTwitterを活用するとき、どのような方法で運用を行えば良いのかについて紹介します。

目的を決める

まずは、Twitterを運用する目的を明確にしておく必要があります。達成したい目標や、目標達成のためにどのような要素が必要になるのかを具体的に洗い出しましょう。

とくに、拡散力をアップさせるためにはフォロワーの獲得が欠かせません。

Twitterに広告を掲載することも可能ですが、アカウントとして広報活動を行うのであれば、普段どのような内容を投稿してフォロワーを獲得するのかを検討することが重要です。

また、Twitterには文字数制限があるため、動画や画像もうまく活用し、大学の入試情報サイトなどに誘導するなどの工夫も必要になります。

目的を明確にすることで、投稿する内容や投稿頻度など、どのような方法で運用すべきかの最適な方法を検討することができます。そのため、まずはなにを目的にTwitterを運用するのかを考えておくと良いでしょう。

投稿内容

大学の魅力をアピールするためには、投稿内容を工夫することも欠かせません。

学生に「もっとこの大学のことが知りたい」と思ってもらえる内容にするために、文章だけでなく写真や動画などもうまく活用しましょう。

また、ユニークな内容や学生の生の声、学校の季節ごとに異なる風景の変化を写真で投稿するなど、大学の様子がわかる投稿も効果的です。

拡散力の高い投稿は驚きや面白さ、有益な情報が含まれているものが多くあるため、投稿内容にそれらを満たすような情報を盛り込むようにしましょう。

ちょっとしたコツ

Twitterを運用する際に、ちょっとしたコツを意識することで見てもらえる頻度がアップするかもしれません。

そのひとつが「ハッシュタグの活用」です。ハッシュタグとは「#学生の一日」「#大学入試情報」など、ハッシュタグを文頭につけた単語のことを指します。

ハッシュタグがついた単語をタップすると、同じハッシュタグを使用した投稿が一覧表示されるため、情報収集を行っている学生の目に留まりやすくなるでしょう。

また、Twitterではプロフィールの編集もできます。

アカウント情報として個人ページの上部に表示されるため、プロフィールにどのようなアカウントなのかを記載し、大学が発信を行っていることを証明することが大切です。

Twitterには偽アカウントも多くあるため、学生が混乱しないようにプロフィールに力を入れる必要があります。

また、大学入試に関わる重要な情報が含まれているものは、同じ投稿を定期的に行うことで学生の見落としを防ぐことができるでしょう。
目次へ

Twitterの運用で気を付けるべきこと

Twitterの運用を行う際には、投稿内容だけでなく投稿時間やアカウントの取り扱い方などに注意しなければなりません。

ここからは、Twitterの運用で気を付けるべきポイントについて紹介します。

投稿のタイミング

投稿のタイミングを検証し、より多くの人の目につく時間帯や曜日などを分析することが大切です。

一般的には、平日は通勤、通学時間帯である7~8時頃に小さめのピークがあり、次いで昼食時の12時台、さらに学校が終わった後の18時~22時頃に大きなピークがくるとされています。

この時間帯にユーザーがTwitterを閲覧している可能性が高いため、集中的に投稿本数を増やして閲覧してもらえるように意識しましょう。

継続する

Twitterの投稿は、時間が経つとタイムラインから流れてしまうため、ユーザーの目に留まる機会が減少します。

そのため、継続的に運用を行い、定期的に投稿を続けることが効果を引き出すためのポイントです。

また、Twitterで大学入試広報を行う場合、即効性を求めずに地道に運用を行う必要があります。

数年単位でフォロワー数を増やすことで拡散力もアップしていくため、効果がでないからとすぐに諦めず継続することが重要です。

運用担当者の決め方

Twitterでは、運用担当者の選定も重要になります。Twitterでの発言が大学全体としての発言になるため、公的な場に発言する自覚をもつ担当者を選任することが大切です。

運用担当者のペルソナ(具体的な人物像)を設定し、運用に適しているかを判断しましょう。

たとえば「女性」、「広く学部を把握している」、「親切で丁寧」、「SNSの利用に慣れている」などの項目で絞り込むことができます。

また、写真や動画ではなくテキスト投稿を行う際には、学生向けであることを意識して絵文字や顔文字などを使って、明るい印象にすると親しみやすくなるので効果的です。

反対に、大学入試に関わる情報発信を行う際には、フラットな印象になるように心がけると良いでしょう。

また、投稿全体を通してオフィシャル感を出すために、丁寧語で発信することも大切です。

しかし、Twitterを利用したことがないような、運用リソースがない状況では、どのように運用すれば良いかわからないこともあると思います。

そのような場合には、スタディプラスが運用をサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
目次へ

まとめ

Twitterの運用を適切に行えば、大学の情報発信として多くの学生の目に留まるうえに、大学が魅力的に感じてもらえる可能性があります。

Twitterでの情報で魅力を感じて、志望校に選んでもらえるようになるかもしれません。

どのような情報発信を行えば自分たちの大学の魅力を感じてもらえるかを意識しながら、大学入試広報にTwitterをうまく活用してみてはいかがでしょうか。