【大学入試広報】LINE公式アカウント運用におけるKPI達成のポイント

大学入試広報にはさまざまなツールが使われており、その中でもLINE公式アカウントは有効な手段として注目されています。効果的に運用するためにはKPIの達成が重要とされていますが、具体的にどのような指標があるのかはあまり知られていません。そこで今回の記事では、LINE公式アカウントのKPI指標を解説し、達成するためのポイントについても紹介します。


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LINE公式アカウント運用における主なKPI指標

まずはLINE公式アカウントで重要となるKPI指標について項目ごとに解説します。

友だち数・ターゲットリーチ数

大学入試広報におけるLINE公式アカウントの友だち数とは、友だちとして追加した学生の数です。大学に対して何かしらの関心を持っている人数の指標ともいえます。

そのため、より多くの友だちを獲得している方が効率的な運用につながりますが、単純に数が多ければ良いというわけではありません。

LINEにはブロック機能があり、設定されるとコミュニケーションが取れなくなるため、その人に対してメッセージを配信しても意味がなくなります。

このように、ブロックしたアカウントや属性不明なアカウントなどを取り除いた数値を「ターゲットリーチ数」といい、実際にやり取りできる人数がLINE公式アカウントを運用するときには重要となるのです。

よって、より広報の効果を高めるためには、友だち数よりもターゲットリーチ数を多く確保することが大切になります。

ブロック数・友だち解除数

先ほどもお伝えしたように、友だちがブロックするとメッセージが届かなくなるため、友だちの中でブロックや友だち解除をしている割合を把握することは広報活動にとって重要といえます。

どのようなアカウントであっても、ブロック率は30〜60%ほどになるといわれていますので、この範囲内であれば運用に大きな問題はないでしょう。

ブロック率はアカウント運用期間にも影響されますが、もしも60%を超えている場合は、配信内容を見直す必要があります。

ブロックは、大多数の学生がメッセージを受け取る必要がないと感じた結果でもありますので、今までの内容が有益な情報だったか、適切なターゲットに送れていたか、見やすい時間帯や頻度だったかなど、多くの要素を抽出して確認してみてください。

メッセージの開封率

届けたい情報が学生にどれくらい伝わっているかを知るための指標です。

LINE公式アカウントでは、友だち追加している人に対して一括でメッセージを配信できますが、全員がその内容を確認するわけではありません。

一般的なメッセージ開封率は30〜50%といわれていますので、この数値を参考にして現状を確認してみましょう。

平均以下の場合には、学生がメッセージを魅力的に感じていない可能性が高いので、対策を考える必要があります。開封率を上げるポイントについては後述しますので、参考にしてみてください。

メッセージのクリック率

メッセージ内には、文章や画像だけでなく学生に見て欲しいページなどの各種リンクを貼り付けることができます。メッセージのクリック率はおおよそ10~20%といわれています。

このリンクのクリック率は、メッセージから必要なページへの誘導ができているかを把握するための有要な指標となるでしょう。

メッセージの開封率と同様に、魅力的な案内ができているかが大切で、イベントの案内など具体的な情報を提供したいときには特にクリック率の重要性が高まります。

友だちの10代比率

友だちを増やすにせよ、ターゲットとしている高校生に情報を発信しなければならないため、年齢層は10代である必要があります。

KPIとして、友だちの10代比率は15~60%といわれています。

登録している友だちがターゲットとなっているかどうか適宜確認するようにしましょう。

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大学入試広報のLINE公式アカウントでKPIを達成させるポイント

LINE公式アカウントのKPIは、より大きな成果へつなげるために重要となりますので、ここからは達成するためのポイントについて解説します。

運用の明確な目的を決める

LINE公式アカウントは明確な目的がないまま運用すると、KPIに向けた具体的な施策が決まらないため十分な効果を得ることができません。

漠然とした目的で広報活動を実施するのは効率も悪く、担当者の負担が増える原因にもなるでしょう。

目的を明確化するためには、まず現状の課題について整理して、LINE公式アカウントによって何をどのように解決したいのかを考える必要があります。

改善ポイントがはっきりしたところで、「LINEからの公式サイト閲覧数」や「大学の魅力を伝える」、「オープンキャンパスへの参加促進」などのように明確な目的を定めましょう。

明確な目的が定まれば、KPIを適切に設定することができ、達成のための具体的な行動にもつながるのです。

友だち(学生)を集める

友だちを増やすことは、LINE公式アカウント開設後に最初の壁となることがほとんどでしょう。

実際に友だちを集めて効果が現れるのは、ブロックなどを除いたターゲットリーチ数が1,000人を超えてからだといわれています。

効果が出てきたからといって、新規に友だちを追加してもらう活動は続ける必要があり、継続的に学生に対してアピールはしなければなりません。

また、むやみに友達を増やしすぎると、登録している友達が本当にターゲットであるかどうか見極めづらくなります。友達を集める際は量よりも質を重視し、10代や高校生のターゲットを増やす必要があります。

大学入試広報という性質上、集めた友だちの多くが毎年ターゲットリーチ数から外れるため、人数に関しては常に年内の目標値を設けておくことが大切です。

内容は入試対策動画などの受験に関連するものや、受験生にとって有益な情報が良いでしょう。学生にとって嬉しいものを提供し、今後も役立つ情報を発信するというアピールが大切です。

また、友だち追加を増やしていくためには、大学のLINE公式アカウントの存在を認知してもらう必要があります。

ホームページや各種SNSなど、さまざまなツールから友だち登録の動線を用意して、学生へのアピールを強化しながら追加されやすい環境を整えましょう。

メッセージの開封率を上げる

メッセージを配信しても読んでもらえなければ意味がないため、開封率の改善はKPIを設定するうえでも重要になります。

ポイントとしては、メッセージタイトルを学生の興味を引くものにすることです。

タイトルは最初の10文字が勝負とされ、数値がはっきりしているものや、限定的な文言がある方が見られやすいといわれています。

例えば、日時を指定した「〇時から〇時」や「〇日間限定」、利用者に制限を設けて「完全予約制」や「○名まで」、「限定公開」なども効果的でしょう。

開封履歴のある学生をリターゲティングして配信することでも、メッセージを読んでもらいやすくなり、開封率のアップにつながります。

効率良く学生にメッセージを読んでもらうためには、ユーザーを定期的に選別することも大切になるでしょう。

リッチメッセージを使う

リッチメッセージとは、テキストだけではなく、イラストや写真などの画像を組み合わせることで興味を引くことのできるメッセージスタイルです。

さまざまな表現ができて自由にアピールすることが可能ですが、単純に目立つだけでは良い成果にはつながりません。

常に「なんのために配信するのか」を考え、学生が興味を持つコンテンツか、入試に役立つコンテンツかなどをチェックしながら作り上げる必要があります。

デザインやフォーマットも工夫しやすいため、反応を確認しながら試行錯誤を繰り返していくことが大切でしょう。

全体的なポイントを押さえながらも、PDCAサイクルを回しながら各大学に適したLINE公式アカウント運用を目指してください。

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まとめ

KPIには友だち数やメッセージ開封率などさまざまな要素がありますが、まずはLINE公式アカウントを運用するための目的を明確化しておくことが重要です。

適切な課題を見つけることで効率的な広報活動が実現でき、多くの学生にアピールすることができます。

とはいえ、LINE公式アカウントの運用にはさまざまなノウハウが必要になりますので、成果が出ずにお悩みの方もいるでしょう。

大学入試広報支援に特化したスタディプラスでは、現状に適した提案とサポートができますので、お困りの際はぜひご相談ください。