LINE公式アカウントは大学広報でもおすすめ!効果的な運用方法

新しい大学入試広報の一環として、LINE公式アカウントを運用する大学が増えてきています。しかし、SNSを利用した入試広報に慣れていない方は、どのようなやり方でLINE公式アカウントを運用していけば良いのか、わからない方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、LINE公式アカウントでの大学入試広報のはじめ方や、運用のポイントなどを説明します。LINE公式アカウントを使っているが、思うような効果を上げられていない入試広報担当者の方も、ぜひ参考にしてみてください。


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LINE公式アカウント運用の準備

LINE公式アカウントは、企業やお店向けの法人アカウントで、友だち登録をしてくれたユーザーに対して情報を発信できる仕組みです。

大学入試広報でLINE公式アカウントを運用するためには、以下の手順で準備を進めていきます。

アカウントの作成

LINE公式アカウントには、認証済アカウントと未認証アカウントがあり、利用目的によって使いわけることが可能です。

認証済アカウントになるためには、LINEの審査をクリアしなければなりません。この審査をクリアすることで、信頼性の高いアカウントとして、ユーザーに安心感を与えられるという利点があります。

そのほかにも、認証済アカウントになると公式アカウントとして検索結果に表示されるようになったり、使える機能が増えたりします。

未認証アカウントでもLINE公式アカウントの基本機能は利用できますが、大学入試広報として運用する場合は、認証済アカウントを申請しましょう。

アカウントを作成したら、料金プランを設定します。

料金プランについてはのちほど詳しく説明しますが、利用規模に合わせて、無料プランから有料プランまで選択が可能です。

どんな受験生を集めるのかを考える

アカウントを作成したら、どういった受験生を集めたいかを考えましょう。

LINE公式アカウントを運用する目的は、志願者を確保することです。そのためには、志願者候補となる受験生に、興味をもってもらえるようなコンテンツを作成しなければなりません。

ターゲットとなる受験生の興味があることや、知りたい情報についてリサーチを行うことで、受験生のニーズを満たせる情報を発信できるようになるでしょう。

友だち数を増やす

LINE公式アカウントは、友だち登録をしてくれたユーザーに対して情報が発信される仕組みのため、情報を拡散するためには、友だち数を増やす必要があります。

友だち数を増やすためには、ターゲットとなる受験生たちが友だち登録したくなるような工夫が必要です。

ただし、むやみに友だちを増やすのではなく、10代や高校生のターゲットが集まってくるよう、量より質を意識しなければなりません。

具体的な方法としては、SNSで宣伝をしたり、大学の公式サイトに掲載したりする方法があります。そのほかにも、オープンキャンパスやイベントに参加してくれた受験生に友だち登録をすすめる方法も効果的です。

また、より多くのターゲットに向けて友だち登録を促すなら、LINE広告を利用する方法もおすすめです。LINE広告はリーズナブルに利用できるため、効果的に友だち数を増やせるでしょう。

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大学広報のLINE公式アカウント運用方法

多彩な機能を利用できるLINE公式アカウント。大学入試広報においても、志願者を集めるためにさまざまな運用方法があります。

ここでは、入試広報における効果的な運用方法について見ていきましょう。

イベントの専用チャットボットを開設

チャットボットとは、自動で会話してくれるプログラムのことで、ユーザーからの問い合わせに応じて、チャット形式で受け答えができるシステムです。LINE公式アカウントで行う場合、外部のツールと連携すればチャットボットを構築できます。

受験生からの問い合わせに対して、オープンキャンパスや資料請求など、次のステップにチャットボットが適切に誘導してくれるため、広報担当者の業務負担が軽減されます。

大学に関するコンテンツの配信

大学に関するさまざまなコンテンツも配信が可能です。入試対策が学べるコンテンツや、それぞれの学部の魅力がわかるコンテンツなどが受験生に人気です。

受験生の関心をもたせるよう、在学生のインタビューや動画などを盛り込むと、コンテンツとしての魅力が高まります。

大学イベントのお知らせ配信

オープンキャンパスや入試説明会などのお知らせも一斉配信できます。

開催日時やイベントの内容を告知するだけでなく、参加申し込みページにも誘導できるため、イベントの参加者を増やせる効果が期待できるでしょう。

イベント終了後にはアンケートを配信することで、イベントに対する感想や意見を知ることができます。今後イベントを開催するにあたって、どのような企画が受験生の関心を惹くのかを考える際のデータとなります。

レポート機能

LINE公式アカウントでは、友だちの登録数やメッセージの閲覧数などのデータも把握することが可能です。

レポート機能からどれだけの友だちにメッセージが届いているのか、投稿がどれくらい見られているのか確認できます。LINE公式アカウントの運用の成果が目に見えてわかるので、運用の改善をしたいときにも役立ちます。

リッチメニュー

リッチメニューは、トーク画面の下部に固定されたメニュー画面のことです。

オープンキャンパスや入試説明会の告知など、受験生に見てもらいたい情報をリッチメニューにまとめておくことで、日々配信される情報に流されにくくなります。

また、リッチメニューはボタン部分が分かりやすいよう区切り線を入れるなど、受験生の目を引きやすいデザインにすることで、よりスムーズに誘導先のページに進んでもらえるようになるでしょう。

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大学広報でLINE公式アカウントを運用するポイント

友だち登録をしてくれた受験生に対して、ダイレクトに情報を届けられるLINE公式アカウント。しかし、志願者を集めるためには、情報を発信するだけでは思うような結果を出すことはできません。

ここでは、より志願者を集めるために、LINE公式アカウントを運用する際に気をつけるポイントについて紹介していきます。

受験生のニーズに合わせた情報発信

友だち登録をしてくれた受験生は、それぞれに志望度や求めている情報が異なっています。

それぞれの受験生に合わせた情報を発信するためには、受験生のニーズを把握することが重要です。

チャットボットを利用して、受験生の志望度や求めている情報を分析し、ニーズに合わせた情報発信を行いましょう。

競合の公式LINEを調査

LINE公式アカウントを運用してみて、思うような結果が出せない場合は、ほかの大学の運用状況を調査してみましょう。

どのようなコンテンツを配信しているのか、どういった投稿に受験生からの「いいね」やコメントが集まっているのかをリサーチし、自分たちの大学に足りない部分があれば修正していきます。

メッセージをいつ配信するのか決める

SNSを使った情報発信では、メッセージを配信する時間も重要なポイントのひとつです。

メッセージを配信しても、受験生に見てもらえなければ、次のステップに進んでもらうことができません。メッセージを開封してもらうためにも、配信時間や配信回数を事前に設定しておきましょう。

メッセージの配信時間は、比較的メッセージが見られやすい夕方以降にするのがおすすめです。受験生がゆっくり過ごしている時間帯を見計らって、メッセージを配信してみてください。

また配信回数に関しても、毎日のようにメッセージを配信することは避けましょう。なぜなら、登録している受験生は、毎日そのメッセージを開封する必要があり、面倒だと感じればアカウントをブロックしてしまう恐れがあるからです。

配信は週に1度を目安に、受験生の迷惑にならないように気をつけましょう。

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大学広報でLINE公式アカウントを運用するメリット

SNSを使った入試広報に慣れていない方は、LINE公式アカウントの導入に抵抗を感じている方もいるのではないでしょうか。

ここでは、大学入試広報でLINE公式アカウントを運用するメリットを紹介します。

受験生にアピールしやすい

高校生のおよそ8割がスマートフォンを所持し、そのうちのおよそ7割がLINEを利用している現状をふまえると、LINEを使った情報発信は非常に効率的といえます。

大学側としても、パンフレットを印刷して郵送する手間をかけることなく、ターゲットに情報を一斉配信できるため、費用対効果の高い入試広報を行えるようになります。

情報発信力がある

LINE公式アカウントは、メールに比べて反応率が高いです。

LINEでは、メッセージを受信するとプッシュ通知されるため、メールのように見落とされる心配がありません。

また、既読されるまでトーク画面にメッセージ数が表示されるので、メッセージの開封率も高くなります。

ワントゥーワンでの対応が可能

LINE公式アカウントの最大のメリットは、友だち登録をしてくれたユーザーと 個別のやり取りができる点です。

ボットでやり取りを自動化することによって、受験生がどのタイミングで質問をしても、いつでもスムーズにやり取りができるため、大学に対して受験生が安心感を抱いてくれるようになるでしょう。

リーズナブルに使える

LINE公式アカウントの料金プランは、メッセージの配信数に合わせて、以下の3つのタイプがあります。

・フリープラン:無料
・ライトプラン:5,000円/月
・スタンダードプラン:15,000円/円

フリープランでは、月1,000通までメッセージを配信でき、LINE公式アカウントのほとんどの機能が使えます。

まずは使い勝手を確かめてみたい方でも、フリープランで気軽にはじめられますし、受験生の募集規模によってはフリープランのまま運用することも可能です。

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まとめ

大学入試広報におけるLINE公式アカウントの運用について、はじめ方や運用のポイントについて説明してきました。

LINE公式アカウントは、コストをかけずに受験生に情報発信できるツールとして高い効果を発揮します。

しかし、LINE公式アカウントを使って志願者を集めるためには、ターゲットとなる受験生のニーズに合わせた情報やコンテンツを配信しなければなりません。

LINE公式アカウントの運用でお困りの場合は、大学入試広報支援に特化したスタディプラスにご相談ください。それぞれの大学に合わせた最適な運用方法をご提案いたします。