入試広報担当者は知っておくべき!デジタルマーケティングで必須の用語

近年は、誰もが当たり前にWebに触れるようになった時代。SNSなども普及し、さまざまな企業がインターネットを介した情報発信を行っています。 大学においても、デジタルを活用した入試広報を行っているところが増えてきました。 しかし、デジタルマーケティングをしていく中で入試広報担当者の方も少なくないのではないでしょうか。 ここではデジタルマーケティングを行ううえで知っておくべき用語と、その意味を解説します。


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デジタルマーケティングで知っておくべき!基本の5つの用語

まずは、デジタルマーケティングの場でよく目にする用語を紹介します。ほかにもたくさんの用語がありますが、これから紹介する5つの用語は大学入試広報でも応用できるので、しっかりと理解しておくようにしましょう。

リーチ

リーチとは、こちらが発信している情報が、どれだけのユーザーに到達したかを表す、指標や割合のことをさします。どんなに良質な情報を発信したとしても、それがユーザーに届かなければ何の意味も持ちません。

注意しておきたいのは、たとえばリーチ数が「3」となっていても、3人に届いたとは断言できないことです。仮に1人に3回表示されても、3人に1回ずつ表示されても、リーチ数は「3」となります。

入試広報で使用する場合は、リーチ数をチェックしながら、ターゲットである学生に有益な情報を届けるよう努めましょう。

エンゲージメント

SNSでよく見られる「いいね」や「シェア」といった機能は、Webを介したコミュニケーションを取る方々にとってごく当たり前なものとなりました。エンゲージメントとは、このような機能を用いて情報に対して反応した率を示します。

いわばユーザーが情報発信元に対して、興味関心を寄せたり、つながりを持っていたりする割合といってもよいでしょう。

入試広報におけるエンゲージメントは、大学が発信する情報や大学そのものに対し、ユーザーが積極的に関与しているかを判断するのに役立ちます。

エンゲージメント率を上げるには、アクションを起こすための情報が必要です。よってエンゲージメントを高めるためには、積極的な情報発信が欠かせないということを覚えておきましょう。

カスタマージャーニー

カスタマー(Customer)は「お客さま」、ジャーニー(Journey)は「旅」と、それぞれ訳せます。これは顧客が商品やサービスを知り、接触し、購入に至るまでのプロセスをさす言葉です。

入試広報では、これから大学を受験する学生に大学を知ってもらい、接点を持ち、出願に至るまでの過程に当てはめることができるでしょう。

視覚的にカスタマージャーニーを追いたい場合には、プロセスにおけるさまざまな場面を想定しながら、図にまとめるほうが分かりやすくなります。

作り方としては、まず「大学を調べる」「大学を知る」「接点を持つ」「出願する」といったプロセスの全体図を用意します。この各フェーズにおける学生の行動や思考を、思いつくかぎり書き出し、付箋などで貼っていくというのが一般的です。

カスタマージャーニーの作成を通じて、さまざまな場面を想定していきながら、効率的な情報発信の方法を模索していきましょう。

ペルソナ

入試広報におけるターゲット像を、より細かい情報を与えて具体的に現した人物像のことをペルソナと言います。

名前や年齢、趣味、将来なりたい仕事、日頃どんなSNSを使っていて、いま受験についてどの程度考えているかなど、まるで実在する人物のように設定するのが、ペルソナの特徴です。

たとえば「都内の高校に通う高校3年生」という設定だけでは、その学生がどんな情報を求めていて、どんな情報が刺さるのかまで掘り下げることは難しいでしょう。あまりにも抽象的なので、具体的な想像がしにくいのです。

もしこのターゲット像に、「通学中には必ずSNSをチェックしている」「小さいころから看護師という職業に憧れている」といった要素を付け加えたら、どうなるでしょうか。
「彼(彼女)はSNSを毎日見るから、SNSで情報を発信しよう」「将来看護師を目指しているから、大学の看護学科の強みを推した情報を増やそう」といった具合に、広報の仕方にも具体的な工夫ができるようになります。

幅広いターゲットに汎用的な情報を届けるだけでは、ほかの大学が発信する情報に埋もれてしまうこともあります。ペルソナは、ターゲットを絞ったより濃密な情報発信を行うためにも、非常に役に立つ存在になるのです。

ナーチャリング

ナーチャリングは、商品やサービスを扱う業界でよく使われるマーケティング用語です。その意味は一言で表すなら「見込み顧客の育成」となります。

具体的には、たとえばある商品を知り、興味を持った顧客がいるとしましょう。この顧客に対し、商品のさらに詳しい情報やポジティブなイメージを与えることで、購入への気持ちを高めてもらうのがナーチャリングです。

入試広報に置き換えるなら、大学についてまだ認知しているだけの学生向けに情報を発信し、志願者へと育てることが当てはまります。

ただ「知っている」だけの状態から「気になる」に、そこから「いい大学だと思う」「自分もここで勉強したい」といった具合に角度を高めていくのです。この地道な育成が、結果的に志願者の増加へとつながっていきます。

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デジタルマーケティングの用語を知っておくと入試広報がうまくいく?

ここでは、デジタルマーケティングの知識を持っていることで得られる、入試広報を実際に行う場面でのメリットを解説していきます。最初は覚えることが多い分野ですが、用語を理解しておくことで、よりスムーズにマーケティングを行うことができるでしょう。

入試広報のプロセスをよりシンプルに考えられる

マーケティングと言うと、商品やサービスを扱う業界にのみ関係のあるものだと思われるのではないでしょうか。大学入試広報の担当者の間でも、マーケティングについて一切の知識を持っていないという方も少なくないかもしれません。

しかし、前述したリーチやエンゲージメント、ペルソナなどは大学入試広報の業務でも応用ができます。今まで抱えていた課題をよりシンプルに考えることができるでしょう。

今回ご紹介した用語以外にも様々な用語があるので、興味のある方はぜひ調べてみて、入試広報で活用してみてください。

効率化する仕組みが生まれる

デジタルマーケティングの用語や手法を知っておくと、これまで行ってきた業務の効率化につながり、コミュニケーションがスムーズになります。

最初はなかなか従来のやり方から抜け出せないかもしれません。しかし、もし効率化できる部分があるなら、1日でも早く改善することが、今後の入試広報をスムーズに進めるためにも最良の選択となります。

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まとめ

マーケティングという手法にこれまで触れてきたことがない方にとって、デジタルマーケティングは未知の領域かもしれません。

まずはデジタルマーケティングという分野を知り、それを大学入試広報に置き換えるとどうなるかを考えることが、効果的に志願者を確保するための第一歩となります。

本気で「この大学で学びたい」という想いのもと入学してくる学生を増やすためにも、ぜひデジタルマーケティングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。