LINEを活用した大学入試広報に「分析機能」が重要な理由

LINE公式アカウントを運用していたり、これから運用を検討していたりするとき、重要になるのは分析機能をいかに活用するかという点です。「LINE公式アカウントを運用しているけどうまく成果が得られない」という場合には、分析が足りず効果的な運用が行えていない可能性があります。では、LINE公式アカウントを運用する際に、分析機能をどのように活用すれば良いのでしょうか。この記事では、LINE公式アカウントを運用する際に分析を行う必要性や、分析機能でできることに加え、分析を行う際のポイントについて紹介します。


この記事は約6分で読み終わります。

大学入試広報においてLINE公式アカウントの分析が重要な理由

大学入試広報において、LINE公式アカウントの分析が重要とされているのには理由があります。まずは、なぜ分析が必要なのか、分析することによって得られる情報やメリットについて確認しましょう。

受験生のニーズを絞り出せる

大学入試広報でLINE公式アカウントを運用する際に分析を行うと、受験生のニーズを取り込むことができるようになります。

分析結果をもとにニーズに即した内容の情報を発信できるようになれば、ブロックを減らすための施策としても効果的です。

LINEのブロック数は、志望を辞退した数ともいえるため、ブロック数を減らすことができれば志望者数も確保できるでしょう。

ブロックする理由の多くは「通知が多い」「有益な情報が得られない」など、情報発信に対する不満がほとんどです。

分析を行うことで得たデータから、受験生がどういった情報を求めているのか、反応が良い配信はどのような内容だったのか、などを把握することができます。

メッセージや投稿の質がわかる

LINE公式アカウントを運用しながら分析を行えば、発信している情報の質がわかるようになります。

メッセージの開封率やWEBサイトクリック数などが数値でデータ化され、分析結果をもとに発信内容やイベント開催などに反映することが可能です。

発信する内容を改善することで開封率アップにもつながるため、結果的にブロック数を減らすうえでも役立ちます。

運用と並行して分析を行うことで、発信した内容を振り返ることができます。今後発信していく情報は、振り返りで見えてきた、反応の良い情報を中心に発信するなど、より効果的に公式アカウントを運用するための方向性の決定も容易になるでしょう。

目次へ

LINE公式アカウントの分析機能と分析のポイント

ここからは、LINE公式アカウントの分析機能でできることや、実際に分析を行う際のポイントについて紹介します。

ダッシュボード

ダッシュボードは、主要な統計情報が一覧表示されるページです。主に、友だちの増加状況やブロックされた数、受信・送信メッセージ数などの変化を確認することができます。

先週比・先月比の変化も表示されるため、LINE公式アカウントの運用によってどのような成果が出ているのかを一目で確認できる点がメリットです。

友だち分析

LINE公式アカウントのメインページにある分析から友だちを選択すると、友だち分析の画面が表示されます。友だち分析でわかるデータの内容については以下のとおりです。

概要

LINE公式アカウントの友だち分析では「友だち追加」「ターゲットリーチ数」「ブロック数」を確認することができます。

・友だち追加:LINE公式アカウントを友だちに追加しているアカウントの総数
・ターゲットリーチ数:友だち数からブロックされている数を引いた人数
・ブロック:ブロックされている人数

情報配信直後の変化を確認できるので、運用する際の方向性が合っているかなど、学生の反応を知ることができる指針のひとつになります。

友だちの属性

友だちの属性についての項目では、性別・年齢・地域などの割合を確認することができます。

大学入試広報のアカウントで属性分析を活用する場合、自分の大学を志望している可能性のある学生の男女比や、在住の地域などの分析結果を情報発信の内容を検討する際に活用できるでしょう。

友だち追加経路

LINE公式アカウントの友だち分析でとくに確認しておきたい項目が「友だち追加経路」です。

どのような導線で友だち追加にいたったのか、流入経路を探るうえで重要な情報源になります。

LINEスタンプの取得や検索、QRコードなどの外部流入、ホームタブ(おすすめの公式アカウントからの流入)、トークルーム内ボタンなど、確認できる項目はさまざまです。

自分の大学のLINE公式アカウントを友だち追加した学生が、どのような経路をたどっているケースが多いのか分析することで、さらに戦略的にアカウントを運営できるようになります。

■分析のポイント

友だち追加経路を分析する際のポイントは、友だちを増やすキャンペーンやイベントを行った際の費用対効果の把握や、反応の程度を把握することです。

どの施策を行ったときにどの程度友だちが増加したかを把握することで、学生のニーズや注目度の高いPR方法が明確になります。

分析結果をもとにして次のキャンペーンの方向性を決定できるため、分析結果をより効果的に学生の集客を行うための戦略に活かすと良いでしょう。

メッセージ配信

メッセージ配信では、送ったメッセージがどれくらい見られているか、開封率の変化や傾向を探ることができます。

■分析のポイント
メッセージ配信の分析を活用するには、開封率の高いメッセージの傾向をつかむことが大切です。

ただし、配信数が多いほど見られなくなる傾向にあるため、ブロックが増加しないように注意しましょう。

配信内容全体だけでなく、ひとつの吹き出し単位で分析することができるため、どのような内容が見られているのかを細かくチェックする必要があります。

また、吹き出し内のURLをクリックされた数やクリックしたユーザー数も、メッセージ配信の分析から確認することが可能です。

タイムライン分析

タイムライン分析では、投稿したタイムラインへのインプレッション数、クリック数、いいね数、シェア数などを確認することができます。

タイムラインを見ていない学生が多い傾向にはあるものの、友だち追加しているユーザーのうちどの程度の割合の人がタイムラインを見ているかを、具体的な数値で確認できる点が特徴です。

■分析のポイント

タイムラインの投稿は、いいねやシェアによって友だち追加していないユーザーのタイムラインにも表示されるため、拡散状況を把握するうえで役立ちます。

いいね数やシェア数の多い投稿の傾向をつかめば、配信内容の改善や拡散力の高い情報発信を行うことができるようになるでしょう。

新たなユーザーの流入を見込むこともできるので、流入経路分析と合わせて活用するのもおすすめです。

チャット(トーク)分析

チャット(トーク)分析は、チャットで使用したメッセージ数などを確認できる機能です。

アクティブルームの数やチャットで使用したメッセージ数に加え、手動応答や自動応答の送受信数なども確認することができます。

■分析のポイント

チャット分析では、受験生向けの専用チャットボットを設定している場合などに、アクティブユーザー数を把握しておくことが重要です。

手動応答とは異なり、アクティブユーザー数を把握することが難しい自動応答では、とくに重要なデータになります。

受信数・送信数が多いほどアクティブユーザーが多いことがわかるので、受験意思の高い学生の数を知る目安としても活用することが可能です。

目次へ

まとめ

LINE公式アカウントを大学広報に活用する場合、運用と並行して分析を行い、PDCAサイクルを回しながら効果を高めていくことが重要です。

大学広報に特化したスタディプラスなら、LINE公式アカウントの活用方法に加え、分析方法についてもアドバイスすることができます。

分析結果の活かし方や自分の大学に合う運用方法についてのご相談に対応しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。